広島エフドゥのFリーグ退会のニュースを受けて、他クラブの元スタッフとして想う事

皆さま、こんにちは。Benefit Times編集部です。

昨日Fリーグより、今シーズン2部に所属する広島エフ・ドゥが今季限りでFリーグでの活動を終了することがリリースされました。

過去に、クラブスタッフとしてFリーグに所属する他クラブに携わっていたこともあり、考えることや思い出すこともありましたし、一個人としても純粋に寂しさを感じるリリースでした。

同じく今季2部に所属するデウソン神戸は、昨季はライセンス不交付でFリーグの舞台を1年間離れていましたが、今回は広島エフ・ドゥ側から退会の申し出があったようです。

エスポラーダ北海道が1部から2部に降格した事もあり、今季はアウェイ遠征の範囲も広がり、クラブ財政的にもかなり厳しいものがあったと思います。クラブからのリリース記事内では、スポンサー企業の撤退や、入場料収入の減少も挙げられていました。昨日のリリースが出されるまでに、クラブに関わる多くの人が悩み、考え抜いたことでしょう。

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上記の記事内でも触れていますが、特にFリーグは給与面での厳しさや、「やりがい」で繋ぎ止められている部分も大きく、まだまだJリーグ等とは肩を並べない位置にあります。

また、退会の知らせを受けて、選手は自身の今後を考えざるを得ません。下部組織は活動を継続するようなので、クラブに残るのか、別のFクラブに身を移すのか、地域リーグでプレーを続けるのか、フットサルから離れるのか…。仕事や家庭との兼ね合いもあり、中々答えが出せる問題ではないと思います。

一方で、クラブが「解散」する訳ではないのは、唯一ポジティブなニュースだと個人的に感じています。JFLを退会したソニー仙台は今年9月に「活動終了」をリリースしましたが、舞台は違えど、広島エフ・ドゥは活動を継続します。そのため、ファンやOBもクラブの「今」を追い続けることができますし、良い思い出かどうかはさておき、その都度「過去」に想いを馳せることもできます。

現状を中々受け入れられない人も多いと思いますが、クラブが消滅すると「今」を追う事はできませんし、「過去」を思い出す回数も次第に減っていきます。つまり、人々から忘れ去られてしまいます。

なので、クラブの状況が厳しい中、解散の選択肢もある中で「続ける」選択をとった広島エフ・ドゥからは、クラブに関わる人々のプライドを自然と感じます。

長々と書きましたが、広島エフ・ドゥに関わる選手、スタッフ、ファン全員が、最後まで後悔の残らないシーズンを送ることを願うばかりです。

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